「歯列矯正、どうせなら一日でも早く終わらせたい!」そう願うのは、全ての矯正経験者に共通する切なる思いでしょう。私も、矯正を始めるにあたり、歯科医師から告げられた「約二年半」という期間の長さに、少しだけ気が遠くなった一人です。しかし、結果として、私の治療期間は予定より半年も短い、ちょうど二年で終了しました。もちろん、歯の動きやすさといった先天的な要因もあったかもしれません。でも、それ以上に、私が日々の生活の中で意識的に実践していた、いくつかの「スピードアップ術」が功を奏したのだと確信しています。私が最も徹底したのは、「医師の指示を120%守る」ということでした。当たり前のようですが、これが一番難しいのかもしれません。まず、月に一度の調整日の予約は、何があってもキャンセルしませんでした。仕事の都合でどうしても難しい場合は、必ずその週のうちに別の日に振り替えてもらい、調整の間隔が1ヶ月以上空かないように徹底しました。次に、治療の中盤から始まった「ゴムかけ(顎間ゴム)」です。これは、上下の歯の噛み合わせを整えるために、患者さん自身が小さなゴムをブラケットに引っ掛けるという作業で、正直言って非常に面倒です。しかし、私は「食事と歯磨きの時以外は、絶対に外さない」というルールを自分に課しました。寝る時も、友達と話す時も、常にゴムをかけていました。この地道な努力が、噛み合わせの仕上がりを早めた最大の要因だったと、先生からもお墨付きをいただきました。また、マウスピース矯正ではありませんでしたが、日々のセルフケアにも力を入れました。矯正装置の周りを清潔に保つことで、歯茎の炎症を防ぎ、歯が動きやすい健康な状態を維持することを心がけました。歯茎が腫れてしまうと、歯の動きが妨げられることがあると聞いたからです。特別なことをしたわけではありません。ただ、決められたルールを、愚直なまでに守り続けただけです。その小さな積み重ねが、結果として半年という大きな時間短縮に繋がったのです。早く終わらせるための魔法などありません。治療の主役は医師だけでなく、自分自身でもある。その意識を持つことこそが、ゴールへの一番の近道なのだと、私の経験が証明しています。
治療期間が半分に?私が実践した矯正スピードアップ術