歯列矯正でスクリューを装着することになった時、多くの人が気になるのが「痛み」と「日常生活への影響」でしょう。結論から言うと、ほとんどの場合、過度な心配は不要です。しかし、快適に治療期間を過ごすために、いくつかの注意点を知っておくことは大切です。まず「痛み」についてです。スクリューを埋め込む施術中は、局所麻酔をするため痛みを感じることはありません。麻酔が切れた後、数時間から2、3日の間は、ジンジンとした痛みや、指で押すと痛むような違和感が出ることがあります。しかし、この痛みは処方される痛み止めで十分にコントロールできるレベルのものがほとんどです。もし、我慢できないほどの強い痛みが続く場合は、すぐに歯科医院に連絡しましょう。次に「日常生活での注意点」です。最も重要なのが「衛生管理」です。スクリューの周りは、汚れが溜まりやすく、不潔にしていると歯茎が腫れたり、スクリューが脱落する原因になったりします。通常の歯ブラシに加え、毛先が小さくまとまった「タフトブラシ」を使って、スクリューの頭の周りを優しく丁寧に磨く習慣をつけましょう。食事については、特に厳しい制限はありませんが、スクリューを埋めたばかりの数日間は、硬いものや刺激物は避けた方が無難です。また、粘着性の高いキャラメルやガムなどがスクリューに絡みつくと厄介なので、注意が必要です。口内炎ができてしまった場合は、装置が当たるのを防ぐ「矯正用ワックス」でスクリューの頭を覆うと、痛みが和らぎます。通常、スクリューは頬の内側の粘膜の下に隠れるため、外から見えたり、日常生活で舌や唇に頻繁に当たって邪魔になったりすることは稀です。初めのうちは異物感があるかもしれませんが、ほとんどの人は数週間でその存在に慣れてしまいます。これらの点に気をつけていれば、スクリューはあなたの矯正治療を静かに、そして力強くサポートしてくれる頼もしい存在となるでしょう。
スクリュー装着中の痛みは?日常生活の注意点まとめ