歯列矯正を始めると、日常生活のふとした瞬間に、「これってどうなんだろう?」という素朴な疑問や違和感が生じます。特に、恋愛や趣味に関わるデリケートな問題は、なかなか人にも聞きにくいもの。ここでは、矯正生活でよくある、そんな気になる違和感についてお答えします。多くの人が気になるのが、恋愛における「キス」の問題でしょう。「装置が当たって痛くない?」「相手を傷つけてしまわない?」と不安になるかもしれませんが、結論から言えば、優しいキスであれば全く問題ありません。ブラケットの表面は滑らかに作られているため、相手の唇を傷つける心配はまずないでしょう。むしろ、自分の唇の内側がブラケットに当たって痛い、ということの方が多いかもしれません。激しいキスは、装置に慣れるまでは避けた方が無難です。大切なのは、パートナーに「まだ慣れてなくて、優しくしてね」と、事前に伝えておくコミュニケーションです。次に、部活動や趣味で「スポーツ」をしている場合。サッカーやバスケットボールのような接触プレーのあるスポーツでは、顔面にボールや他の選手がぶつかった際に、唇の内側を大きく切ってしまうリスクが高まります。このような場合は、自分の歯並びに合わせて作る「マウスガード(マウスピース)」を装着することが強く推奨されます。担当の歯科医師に相談すれば、矯正装置の上から装着できるタイプのものを作製してもらえます。また、「楽器の演奏」にも違和感が生じることがあります。特に、トランペットやトロンボーンのような金管楽器は、唇をマウスピースに押し付けて演奏するため、ブラケットが当たって痛みを感じたり、正しい音が出しにくくなったりします。これも、慣れるまでの辛抱ですが、保護用のワックスを活用するなどの工夫が必要です。サックスなどの木管楽器は、比較的影響が少ないと言われています。これらの違和感は、確かに治療開始直後は戸惑うかもしれません。しかし、人間の適応能力は素晴らしく、ほとんどのことは「慣れ」と「工夫」で乗り越えていくことができます。諦めずに、新しい口との付き合い方を見つけていきましょう。
矯正中のキスって痛い?スポーツは?生活の違和感について